桂先生、突然の訃報に本当にびっくり仰天いたしました。そのたった4日ぐらい前には花園直道さんの舞台、明治座にてご一緒して、まだまだお元気でハツラツとしてらしたのでびっくりいたしました。
先生は皆さんがご存知のように、まだ日本で和服姿の結婚式が主だったころ、ブライダルファッションというものを作られ、その先駆者となられて、いろいろなご苦労もたくさんあったと思います。
私たちは50年ぐらいのお付き合いになるでしょうか。私の娘が20歳の時に純金製の花嫁衣装を着て、ステージを歩かせていただいたのは、昨日のように思い出されます。そしてパリコレでは何回かお目にかかりましたし、ニューヨークでも、本当にまだまだご活躍していただきたかったと思いますし、先生自身もまだいろんなことをなさりたいと思っていたと思います。本当に残念なことです。
今日ここに来まして、先生の面影というか、たくさん会場に展示されていて、まるで生きていらっしゃる先生にお会いしたような気持ちになってしまいました。今日先生を偲んでたくさんの方がお集まりになって、いろんなことをお話しなさると思います。今日は先生がそばにいるような気がいたしております。本当にもっともっと、長生きなさってご活躍していただきたかったです。
(デヴィ・スカルノ/2024年8月9日桂由美追悼ショー“Yumi - celebration of life -”にて)