Yumi celebration of life
秋川雅史

秋川雅史 —追悼ショーインタビュー

先生との思いではもうたくさんありますが、2007年に先生と初めてお会いして、その時に言われたのが、「私が亡くなった時には秋川さんに千の風になってを歌ってもらうようにスタッフに伝えてあるからね」って言われたのが一番最初だったんです。まさに今日その日を迎えたわけですけども…。先生のファッションショーでも歌わせていただきました。

中でもすごく本当に思い出に残っているのが、2、3年前のエピソードですが、地方での私のコンサートが終わり、夜に新幹線で東京に向かっていたら、三島で新幹線がストップしました。その先に土砂崩れがあって、新幹線が東京まで動かないということになったんです。ちょうど同じ車両に桂由美先生が乗られてて「先生どうしましょう」といろいろ話した結果、「よし三島から東京まで先生、一緒にタクシーで帰りましょう」っていうことになり、先生と一緒にタクシーで帰ってきました。2時間ぐらいのタクシーの旅でしたが、先生の若い頃のお話とかね、いろんなお話を伺って、本当に貴重な時間だったかなと。
先生からは「新幹線止まってホテルもいっぱいで、どうしようかと困っていだけれど、秋川さんがいて本当によかったわ」と言っていただいて、本当にあれが先生との一番思い出に残っていますね。ハプニングからのサプライズでよかったと思っています。

 

とてもすごく、包み込んでくれるような暖かい先生だったので、亡くなられたことは悲しいですが、なんか、今でもね、風になって本当に見守ってくれているような、そんな気がして…。今日のショーでも、先生を愛するたくさんの人がいらっしゃってくださって、その人たちにとって先生を、感じていただける、そんなショーになればいいなと思って、心を込めて歌わせていただきました。

 

(秋川雅史/2024年8月9日桂由美追悼ショー“Yumi - celebration of life -”にて)