先生との思いではたくさんありますが、私は結婚式をしていなくて、ウェディングドレスも着ておらず、夫がちょっと照れがひどい人なので、私一人でドレスを着て合成写真を撮ろうと思いたち桂先生のところに行ったのが最初の出会いです。多分40歳ぐらいの時で、先生にしてみればちょっと面白いことをするなあと思ったのだと思います。その時から様々なイベントにお声がかかり、私は色々なウェディングドレスを着せていただきました。乃木坂発展のためのイベントや東京ガールズコレクションもありましたね。
桂さんにお話いただいた中で「アラウンドビューティークラブ」を立ち上げることになるのですが、結婚後の女性たちがおしゃれをして出かけられる場を作り、女性たちをいくつになっても輝やかせたい、その姿を見ればご主人たちは惚れ直すはずということで、そういうイベントをいっぱい開催するグループができないかという相談をされて発足したものです。この会はなんだかんだで、もう15年ぐらい経ちました。東海支部や関西支部もできていることですし、桂先生の意向を組んでこの後もやっていきたいと思っています。
そして、一番印象に残っていることは、桂先生がいろんなイベントを開催するたびに一応夫を設定してくれるのですが一向に出てこないので、ブライダルショーの中に私たちの銀婚式を組み込んでしまったことです。ショーなのでうちの夫と一日3回銀結式のセレモニーを挙げたということが最大の出来事です。あれがなければ2人で結婚式のようなことはできなかったので、もうとても感謝しています。
桂先生、まったく突然で考えもしなかったです。本当に生涯現役っていうことはおっしゃっていたので、その通りだとは思いますが、もう少しちょっと私にご助言いただければよかったかなあと残念ではなりません。でも先生だったらどうするかなとかいうことを考えながら、いろいろやっていきたいと思いますので、見守っていってください。よろしくお願いします。
(太田光代/2024年8月9日桂由美追悼ショー“Yumi - celebration of life -”にて)