以前にテレビ朝日の番組に呼んでいただいてお話を伺った時、こんなにパワフルで素敵な女性が日本にいらしたことに私がすっかりファンになってしまいました。その後もお食事を何度かご一緒させていただいたり、私がテレビに出た際には、なぜか必ず見ていてくださって、お電話を頂戴し、「今日のお着物よかったわよ」とか、「今日お召しになった着物はこういう伝統工芸なのよ」とか私が気が付かないようなことを教えてくださり、いろいろ勉強させていただきました。

一番印象残っているのは、お食事していた時にご主人との馴れ初めを話してくださったこと。とっても感激しました。あれだけお忙しくお仕事をされていた方がデザイナーとして大成功なさってから、乙女のような大恋愛をなさって、それがとっても素敵だなあと。「いつかドラマか映画にさせてください」とお願いしたら、なんとご主人のラブレターを見せてくださったんですよ。実は全部読ませていただいて、「先生、これコピーとっていいですか？」と話したら「いいわよ」っておっしゃって、未だに私、そのコピーを持っているんです。 この間も先生のドラマが映像化されましたけど、私はご主人との恋愛のところだけを、いつか本当に映画にしたいなと、先生にお話してたのにその約束を果たせないまま、お別れしてしまったので、これからでも何とか叶えたいと思っています。

本当にお仕事がお好きな方だったので、こういう形でお別れの会があるのは、私も寂しいし悲しいのですが、同時にワクワクして今日は参りました。必ず、先生もいらしてると思うのでドキドキしながら楽しみに拝見させていただきます。

（中園ミホ/2024年8月9日桂由美追悼ショー“Yumi - celebration of life -”にて）