キャシー:私が初めて桂先生にお会いしたのは、47、8年前に番組の中で、リポーターとして由美先生のところにお邪魔した時です。私はまだ独身で「結婚するときは絶対ウェディングドレスを作ってください」とお願いしました。その二年後に結婚することになり、お約束通り素晴らしいウェディングドレスとお色直しのドレスを作っていただきました。本当に優しくて、その後もずっとお付き合いがあり、勝野の舞台には必ず見に来てくださってましたし、スタンディングオベーションまでしていただいて、その姿に私たちがすごく感動したことを覚えています。
勝野:結婚する時に「なんてきれいなウェディングドレスなんだろう」と感動しちゃって、こういうのを作られる方ってすごいなあと思っていました。その後もずっとお付き合いさせていただきました。
キャシー:「サファイア婚」のお祝いもやっていただいたんですよ。
勝野:こういう長いご縁ってなかなかないなと思いながら、本当に幸せな気分になりましたね。
キャシー:その「サファイア婚」の時に無理をお願いして一緒に踊ってもらったんですよ。先生は「踊れないからじゃ後ろで見守っているから」とおっしゃったので、両手でハートを作ってくださいとお願いしたら、ハートではなく、なんか双眼鏡のような形になっていて…もうそれが一番最後の思い出になりました。由美先生はいつも元気でいて、100歳、いや120歳くらいまで生きてくれると思っていたのですごくびっくりしたし、悲しいと言うよりもう会えなくなるのが寂しいです。もうそれが一番、今思っていることですね。
勝野:勝野家にとっては本当に大きな存在でしたね。娘たちの花嫁衣装や、今日のショーの家族全員分の衣装も作っていただいたんです。本当に本当に大切な方です。
キャシー:本当に思い出がいっぱいです。
(勝野洋&中島キャシーご夫妻/2024年8月9日桂由美追悼ショー“Yumi - celebration of life -”にて)