—バラは花の女王ですよね。あらゆる花の中で“気品”・“優雅さ”・“ロマンティックな情緒”の３つを備えている花です。私はずっとこのバラ愛し、バラの刺しゅう・バラのレース・バラのプリントなど、バラをモチーフにしたウエディングドレスを作るなど、バラに携わりながら仕事をしてきました。バラの花言葉は“美と愛”。ブライダルにぴったりなんですね。—
生前そう語り、バラの花を愛し続けた桂由美のために、美しいバラの咲き誇る京成バラ園で、ユミカツラのオートクチュールドレスを纏った熊井友理奈と共に、スペシャルチームが桂由美に贈る作品撮りを行いました。
京成バラ園は1998年に、デザイナー桂由美の名前から名付けた白い”ローズユミ”を発表。純白でエレガントなこのローズユミは、花嫁の結婚式のブーケにぴったりと、桂由美がこよなく愛しておりました。
園内には桂由美が寄贈したガゼボと共にローズユミが毎年美しく咲き、春には必ず訪れていたほど思い入れのある場所です。
そんな特別な場所で、熊井友理奈が今回着用したのは、2024年3月”Rose Yumi Story”にて発表されたばかりのオートクチュールドレス2点。
繊細なシャンティリーレースのガウンと裾に咲き誇るバラのガーランドがアクセントの優美な1着と、ショーのラストを飾った、咲き誇る大輪のバラをさまざまなテクニックの花びらで表現したドラマティックな1着。
愛と夢と美を胸に、全力で走り続けた桂由美に贈る特別な作品を、皆様にも笑顔でご覧いただけますと幸いです。美しく晴れ渡る太陽のもと、一同より愛を込めて。
ドレス：Yumi Katsura
ロケーション：京成バラ園
モデル：熊井 友理奈
カメラマン：今林 浩一（TIME COLORS）
ヘアメイク：Hair Make Sereno
ブーケ：Massa & Artists
熊井友理奈さんより今回の作品撮りについてコメントを頂きました。
「桂由美先生に初めてお会いしたのは2016年の1月頃に行われたYumi Katsura新ドレスの記者発表のときでした。
モデル未経験の私に優しく丁寧にドレスの魅せ方や、立ち振る舞い方を教えていただきました。
その後、オーディションを得てYumi Katsuraのブライダルショーに出演させていただく機会をたくさんいただきました。
高身長がコンプレックスだったアイドルの時代、コンプレックスをチャームポイントに変えてくださったのは、Yumi Katsuraのブライダルショーでした。
右も左も分からなかった私に、モデルとしての基礎をたくさん学ばせていただきました。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
今までの貴重な経験を大切にし、桂先生のような自分の意思を貫いて輝く、かっこいい女性になれるよう精進して参ります。
桂由美先生、心よりご冥福をお祈り申し上げます。」
Q. 今回の撮影はどのような思いで臨まれましたか？
オファーをいただいた時、大切な撮影が私で務まるのかという心配と、大変光栄な気持ちが入り混ざっていました。
Yumi Katsuraのドレスは着ている人を幸せにしてくれるドレスだと感じでいるので、自然とたくさんの想いが溢れて、実は涙しそうな瞬間もありましたが…スタッフさん方と楽しく、笑顔で撮影をさせていただきました。この想いが桂先生に届いていると嬉しいです。
不安定なお天気が続いている時期でしたが、撮影時間の午前中だけ驚くほど快晴になりました。きっと桂先生がお空から見守っていてくださっていたのかなと思いました。
Q. 桂先生との思い出や印象に残っていることはありますか？
昨年、結婚の報告を桂先生にお話させていただいた時に、優しい笑顔で「おめでとうございます」と握手をしてくださいました。その手はとても温かく、力強さと優しさで包まれていました。桂先生も喜んでくださっていたことがとても嬉しくて、この思い出は私にとって一生の宝物です。
